「GMDコンピュートラック」を使用して、車体のアライメント測定を受付けております。
アライメント測定では、「前後のタイヤの整列や傾き」、「ステアリング軸の傾きや位置」、「フォークのねじれ」などといった、基本的な車体の軸のゆがみや整列の測定します。(ものすごく、大雑把にいうとフレームの曲がりを測定して点検するということです) また同時に、キャスター角、ホイールベース、トレールなどのディメンジョンの測定データが得られます。
測定費用 | 16,200円/1測定(カウルつきモデルは、カウル脱着料が別途必要です) |
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アライメント測定のすすめ
ハンドリングはスポーツ、ネイキッド、アメリカン、年式による違い、それぞれ「味」があって面白いですが、「気持ちよいハンドリング」の基本は、オートバイがまっすぐ走り、まっすぐ止まり、左右のコーナリングの感じがほぼ均等である「バランス」だと思います。
いくら味が良くても、たとえばフレームが曲がっていて、妙にこっちは曲がりにくいとか、ブレーキかけるとこっちへ引っ張られる感じがするとか違和感が大きいと、味をどうこう言う前に、これでは気持ちよく走れません。気持ちいいハンドリングの元である「バランス」の要素としては、ベアリングやタイヤの偏磨耗が無いなど、 基本的なメンテナンスが、もちろん一番大切です。
そしてさらに、前後のタイヤが一直線上に並び、かつ傾きが無い、中心「面」上にならんでいるということことがとても重要です。(かなり大雑把に表現するとフレームが曲がっていないということ)この前後のタイヤやステアリングの軸が「ほぼ真っ直ぐならんでいる」ということを「アライメントが合っている」といいます。しかし、この並び「アライメント」が、転倒や事故、組み立てや調整、改造の仕方が悪くて、大きくずれてしまっていると、違和感や不安定さ=「気持ちよくない」の原因になることがあります。
「アライメント」を測定してデータを取ると、アライメントのズレをデータとして目でみることが出来ます。
これによって、例えば、あの転倒で「フレームにダメージ」があったのかもとか、「このパーツがちょっとあやしい」から分解して振れを診たほうがいいとか、今度は組み立てるとき「調整の仕方」を変えたほうがいいとか、 アライメントはオッケーでこの不安定さは「車種特有の癖」だとわかるとか、本人は興味本位で測定したけど、実はアライメントはずれていて、ライディングで知らず知らずカバーしていたとか。現状の把握、分析に役立ちます。とても簡単に例えるならパワーチェック(パワーも目では見えないですから)のフレーム版でしょうか。
フレームが、アライメントが、気になる方は是非ご予約ください。
ちなみに、オートバイは、工業製品ですから、すばらしい精度で前後のタイヤの並び、アライメントもピッタリ!と思われがちです。ですが実際は、製造上、多数の部品を溶接やボルトなどで組み立てられたものですから、アライメントの多少の誤差やズレが通常はほぼ必ずあります。
新車時でのアライメントのズレは、多少なり実際あるにもかかわらず、多くの人が乗って、バランスに違和感が無く、まっすぐ走ると感じます(これが大事です)。真っ直ぐ走ると感じる、この新車時レベルのズレは、精度の上で、ほぼ良好な範囲と弊社では考えています。(実際、いろいろ乗ってもほとんど違和感がありません)
測定すると大半は数ミリのズレがデータとして出てきますが、これが修正を必要とするレベルかどうかの判断を、データをご覧いただきながらご説明しています。
GMDの注意事項
- 測定は、「走行可能な状態の車両」に限ります。フレーム単体やエンジンやホイール無しでの測定は出来ません。(カウルや灯化類などの外装品は無くても作業出来ます)
- 「スクーター」は基本的に測定できません。 「アメリカン」、「シャフトドライブ」の車両は構造により測定できない場合があります
- 事故や転倒の影響によるディメンションの変化(変形)は、以前ノーマル状態での測定データがあるものに限られます
こちらの測定は1台の作業時間が2〜3時間前後と長いため、ご来店当日の作業をご希望の際は、必ずご予約が必要です。ご予約をいただければ、ご来店当日に測定して、その日のうちに結果をご説明することが可能です。
ご予約の際は、ご希望の作業日と時間を、作業日の一週間以上前に、ご連絡ください (作業スケジュールの調整が必要なためです)測定は、9:30〜または13:30〜のどちらかとなります。ご希望をお伝えください。